リッカーの足踏みミシン(脚)

b0126098_19333141.jpg

 これを見て、すぐにこれが何かが分かる方は、私と同世代かそれ以上の方だと思います。若い方々は見たことも無いと思われるこの物体、実は「足踏みミシン」の脚部です。

 そもそも足踏みミシン自体を知らない方のために・・・。

 下のアミ状の板を踏むと、右の車輪が回ります。本来は車輪にベルトが付いていて、脚部の上についたミシンにつながっています。ベルトでミシンを動かす仕組み、電気不要の昔のミシンです。昭和30年代ぐらいの物でしょうか。

 私は現在40歳。入学した小学校は、戦争中に兵舎だった木造の建物。そこで使っていたダルマストーブの燃料は石炭でした。ちなみにこれは、神奈川県横須賀市久里浜の話です。
 そんな私もかろうじて、子供の頃にこのミシンが家にあったことを記憶しています。私の子供の頃はこの「リッカーの足踏みミシン」に代表されるような、魅力的なものが多く存在していました。(本来この脚部の上には黒っぽい、丸みを帯びた可愛らしいミシンが載っていたはずです。)
 そんな時代のレトロな物が、先日我が家にやって来ました。

 その経緯は、妻を乗せ車を走らせている道すがら、

妻、「なんか今、おばあちゃんがミシンの脚を、一輪車で運んでたね。」
私、「そうだった?どんなの?」
妻、「昔の足踏みミシンのやつ。」
私、(それは欲しいな・・・。)「ちょっとUターンしよっか。」

 そこでUターンしたはいいけれど、話しかけるのが照れくさく一度目は素通り。もう一度Uターンし直して、今度は思い切って「こんにちは!」と声を掛けました。その後、私がそのミシンの脚を利用して何かを作りたいと言うことを伝えました。するととんとん拍子に話が進み、そのまま愛車のハイエースに積まれることとなりました。

 さらにはこのおばあちゃん、私がこれを欲しがったことをとても喜んでくれて、「捨てない済んで良かった。これが生かされるなんて嬉しい。」とまでおっしゃられていました。あげくに少し錆びたミシンの脚を見て、「あー家の中に直して(片付けて)おくんだった。そうすればもっと綺麗だったのに・・・。」と口惜しそうに、まるで私がミシンの脚をいただくことが、事前の決まり事だったかのごとくセリフをおしゃっていました。

 そんなこんなで、我が家にやって来たリッカーの足踏みミシンの脚、一体どうするのかと言えば、今のところテーブルに使うことぐらいしか思いついていません。この脚自体、鋳物で結構重いので(10キロぐらいはありそう)、大きめな天板でも安定しそうです。綺麗に掃除して、オイル仕上げのウオールナットの天板をのせようか、拭き漆のケヤキの天板をのせようか、ただ今思案中です。

 どちらにせよ売り物ではなく、家で使おうと思っているのでゆっくりと考えてみます。
[PR]
by mokkoubou_yabuki | 2007-02-15 19:32 | 木工