イチョウの衝立

材 /本体(イチョウ)脚部(タモ)
仕上げ /本体(オイル+蝋)、文字部(黒漆)、脚部(拭漆)
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銀杏の木を使い、衝立を制作しました。
元々この材は、お客様の敷地に立っていたもの。立ち木の時に部分的に腐りが入り、もし倒れたら建物に被害が及ぶので伐採されました。

その思い出の木を活かして衝立を、とのご依頼になります。
しかしただの衝立ではなく、お客様の「書」の写し入りです。


では、簡単に工程を。
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まずは腐った部分を、ノミではつっていきます。

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割れに埋め木を施し、

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そして彫刻をする、お客様の「書」。

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文字を彫刻し色入れしたら、もうすぐ完成です。

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そして完成。
(割れに埋めた木は、今は目立ちますが、経年変化で目立たなくなってきます。)

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彫刻した文字部には黒漆を施し、そこに紙のような(ざらついた)質感を求めました。

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【最後に】
この単語の意味ですがはじめは普通に読んで(左→右)「疑無」。
調べると「疑事無功(ぎじむこう)」:疑いながら、またためらいながら事を行うようでは、成果は期待できないということ。

浅はかな僕は、これを縮めたものなのかと勘違いしていました。

しかし落款(らっかん、記名等のはんこ)が左にあるので、読み方は(右→左)「無疑」。こちらになります。
無疑曰信(むぎわっしん)」:疑(うたがい)無きを信と曰(い)う、心に疑いのない清浄な一念心を、「信」と言うらしい。
(難しいので、詳しくは検索してください。)

と、まあ少し変わった注文でしたが、かなり楽しみながらやれました。






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by mokkoubou_yabuki | 2013-12-14 23:13 | 作品集