突然の夏休み

 「数日なら・・・」と思い、いきなり夏休みを取りました。どうせ休むのならどこかに行こうと、朝8時過ぎにその日の宿の予約をして家族で出かけました。子供が小さくて遠くには行けないので、家から車で30分以内の国東半島内を探し、国東町の割烹旅館に決めました。
 そこの建物は純和風のつくりで、創業80余年の海に面した旅館です。正直、私は建物が見たかったと言うのが本音です。写真を撮ってきたので、ここから先は写真と共にお送りします。

 宿に着くとまず部屋に通されますが、そこは二部屋続きで20畳ぐらいありました。こんな感じの部屋です。
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 そして真っ先に目に飛び込んできたのが天井のつくりです。天井から壁へと曲線でつながる手の込んだもの。”御殿天井”と言うものらしいです。
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その二間に接して、くの字に廊下が造られています。
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 木製建具に真鍮の鍵、自然木の手すり、いい雰囲気です。そして天井の垂木も小径の自然木、室内から外へと向かっています。かなり納まりに手間がかかりそう。(この写真は天井を見易くするため、明るく加工しました。)
 室内に戻ると床柱に桜が使ってあったり、煤竹が使ってあったり、桐をモチーフにしたであろう組子があったり、油断すると見逃してしまいそうです。床の間の壁にも遊び心が見られ、霞のかかる富士山がありました。
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 視線と共に体が引っ張られるような感じで、失礼ですが床の間に上がらせていただきました。見上げるとそこには網代天井が組み込まれていました。
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 また床の間の、前からは見えない(通常は見えない)ところを覗き込むと、2種類の木と竹を使ってきれいに納めていました。やはりこういうものは肉眼で見るのが一番です。私の仕事は家具ですが勉強になります。

 と、つくりのことばかり書いてきましたが、宿から散歩に出ると偶然に祭囃子と共に山車がやってきました。
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 時折スダレの幕が上がり、女性が踊りを舞っていました。しばらく眺め、近くの海まで歩いて行きました。
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 この後、宿で風呂に入り、夕食をいただきました。写真が無いのが残念ですが、食べきれないほどの量の美味しい料理でした。湯葉に始まり太刀魚や鮑、かわはぎなどの刺身、えびの焼き物、さっきまで生きていたという地ダコの丸ゆでなど、最後の方に出てくるご飯までたどり着けませんでした。次の日の朝食に出された太刀魚の焼き魚も、身がふんわりと舌触り良く、美味しくいただきました。宿の方々も親切で、小さい子供を連れて行ったにもかかわらず、いやな顔ひとつされず、帰り際にはぬいぐるみのお土産まで頂いてしまいました。そんなに旅行に出かけない私も、「また来たいな・・・」と思ってしまう宿でした。

 気になる方のために、宿の名を載せておきます。

  割烹旅館 海喜荘
 大分県東国東郡国東町鶴川452  
 TEL:0978-72-0059
 FAX:0978-72-2908
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by mokkoubou_yabuki | 2006-08-01 17:27 | 暮らし | Comments(0)